あかるくたのしくなかよく家族計画
というわけで、治療方針の提示を受けて改めて家族会議。
どの治療を選択したとしても、働けない=無収入期間があることは避けられない。
すなわちその間は借金で補うわけで、治療が終わったらその借金を働いて返す必要がある。
誰が?
まぁ俺が払うのか。
となると予後が完全に健常でないと詰む。
もしくはカタワになった場合でも働ける仕事の目途をつけとく必要がある。
化学放射線治療は治る見込みが無いわけじゃないけど期間が長すぎるから厳しい。
自分に当てはまるかどうかわからないが、先人たちの闘病ブログやがん解説サイト等を見る限り長期に及ぶ可能性が高そう。
医者はそんなに具体的な数字を言ってなかったけど、良くて1年くらい?再発なくても治療によるダメージが大きければ2年程度まで伸びる可能性ありか。
手術は入院期間はそれほどじゃなくても間違いなく後遺症というか機能障害が残る。
すなわち今と同じようなサービス業かつ肉体労働が続けられる可能性は低い。
でも根治の可能性が一番高いのはコレだろうか。
導入化学療法はそれで根治するわけじゃなくあくまで先送りの手段。
それによって延命しつつ、がんの縮小ができたら手術を受け、その影響を抑えることができるかもしれない。
抗がん剤は三種同時投与で副作用はかなりきついらしいけど、もしこれで縮小したら最小限の切り取り手術で済むかもしれないらしい。
子供らとしては相変わらずさっぱりしてるというか他人事。
長期治療で借金かさんだうえに返す見込みが無いと生活破綻する。
なので長男はせっかく入ったそれなりの理系高校から大学進学して好きな化学を勉強していきたいとの目標を曲げてもらって破綻前に働きに出てもらうことになる。
→ 即答で拒否。この回答には正直嬉しさを感じるね。
では破綻して家を手放し自己破産+生活保護とかどうよ?
→ 満場一致で却下。まぁそりゃそうだ。
ということは結局現状維持で、一年前後くらいが目途みたいだけどどうなのよ?って話になるんだけど、結局は自分で決めてくれ好きにしてくれって結論。
まぁまだまだガキだからそんな切羽詰まった内容を並べ立てられても困るんだろうけどさぁ。
俺も生身の人間なわけで、平気そうに振る舞って見えても悩んでるわけですわ。
俺はなんのために生きてるのかと聞かれれば、子供を一人前に育て上げるために生きていると即答できる。
ということはやはり子供らの未来へ負担を背負わせたくはない。
最終結論は来週の診療日までに決めることになってる。
それまでになにかできることがあるかといえば就職活動くらいかね。
でも正直言ってもう働きたくないしあれこれ考えたくもない。
常人なら鬱だなんだって医者にかかるレベルだろ。
俺は普段から鬱は甘えって言ってるから絶対に鬱にはならないと決めてる。
精神は確実に疲労しているし病んでるのかもしれないけど、それでも鬱病判定なんて誰にもさせない。
精神論であれこれ考えるから精神を病み、それを誰かに受け入れてもらいたい、病気だから仕方ないって判定してもらいたいから鬱病になるんだよという自己理論な。
だからがんになった、これから頑張って治すぞーとかがんに負けない!とかは考えない。
西洋医学を利用するなら技術や統計、医者の質や経験、病院の設備等々の裏付けをもとに治してもらうわけ。
最後は精神力、患者本人の力だなんて言葉はいらねぇんだよ。
こうすれば○○%治る、とか、もう治らない、とか、こういう障害が確実に残り運が悪けりゃこうこうこういうこともある、みたいに言ってくれないとね。
あいまいなことが多すぎたら決めきれないよ。
話がだいぶ脱線してるけど、思いつきながら書いてるから仕方ないな。
結局医者が提示してくるのは、がんを治すことに対しての手段を提示しているだけなんだな。
今知りたいこと、それは治療をして生き伸びた後どうやって生きていくのかに対する情報が必要。
もちろん生き方を教えてほしいわけじゃないよ。
期間はこれくらい、副作用は最悪でこのくらい、術後はこういう体になる、化学療法や放射線療法なら治療後はこうなる、とかね。
それらすべての材料をもって今後の人生をどう立ち回っていくかの目途をつけないとなにも踏み切れないよ。
失敗したら一家丸ごとおじゃんだからな。
タイムリミットの来週診療日にはそのあたりをもっかい話して、それからその場で決めることにしよう。
夏の繁忙期が終わるまでに決めて秋から治療じゃダメだっていうからね。
でも治療するとしたってGW明けからなんだから、急がなきゃいけないのかのんびりでいいのかわからんわ。
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